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汽車は行くよ1 [思い出]

僕がまだ小学生だったころ、ローカル線ではSLが現役だった。豊肥本線ではなかでも8600、9600という大正時代の機関車が走っていた。旅客用のC58と一緒に活躍していた、8600は時々客車を引いていたし9600はすでに斜陽だったとはいえ貨物列車を引いていた。貨物の大半は国有林か切り出した材木が主で、以前は駅前から森林鉄道が出ていてトロッコが走っていた。トロッコの線路跡やトンネルは格好の道草場所だった。駅構内に貯木場がある駅もあったが故郷の駅では別のところに広い貯木場があり、これも學校帰りに遊んだものだった。同級生の中には営林所の職員の子供もいた。そんな材木を乗せるコトラやコメや肥料を運ぶワムなどの貨車が駅構内に泊まっていた。そしてそれを扱う日通の営業所があって茶色いオート三輪が活躍していた。そんな駅から汽車は走り出した。
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