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愚か者めお前の名は [世捨て人]

この五月のつごもりに何をしようと言うのか。いちかばちかの競馬と宝くじしかすることがないのか?結局何も残っていないじゃないか。何をやっても愚か者だな、それでよく破滅しないな。なんだって最後はやけのやんぱちでドン・キホーテのように突っ込んでゆく。小心者なの、開き直るととんでもない、ちょっと冷静になったほうがいいよ。時にそれで人の心を傷つけてしまったじゃないか。それは言わないでくれ、俺の中の別人格が暴走するだけで、気が付けば虚空に放り出された俺がいる。言い訳はしないほうがいいよ、何かに憑りつかれたときでさえちゃんと会話が成立している。お前は自分で多重人格を作り出している。お前は俺で俺はお前なのだから。
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伊勢物語か [世捨て人]

昔をとこありけり、その男、身をえうなきものに思ひなして、「京にはあらじ。あづまの方に住むべき国求めに。」とてゆきけり。官職争いに敗れた色男のさびしい話・・・でも、モデルとされる在原業平は阿保親王の5番目の子、阿保親王事態が平城天皇の子の中でも三品(死後一品)、しかも平城天皇は薬子の乱に連座、高岳親王は廃太子と悲運の一族ではありますが、お兄さんの行平は民部卿にもなったし、この人も従四位上権中将までなったのだから悪くはない。しかも詩文の才は抜群、貫之の仮名序で六歌仙に挙げられている。ありはらのなりひらは、その心あまりて、ことばたらず。しぼめる花のいろなくて、にほひのこれるがごとし。心余りて言葉足らずとはよく言ったものだ、さらにしぼんだ花のあとにもにほひがそこはかとなく感じられるとは、褒めてんじゃないか。ほかの5人はちょっとけなしているのに。
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直線道路 [思い出]

あれはまだ私がバイクに乗っていたころ、山のほうへ温泉を抜けて行くと突然そこに1キロくらいの直線道路が現れる。バカな私はフルスロットルで足を後ろのシートのほうに投げ出し姿勢を低くしてどこまでスピードが出せるかチェレンジしていた。もともとそんなに高速が出るものではないので結果は知れていたのだが。今考えてみるとそんなに路面状況はよくないし砂利が結構あったことを加えると、転ばなくてよかったと思う、足で運転したこともあったし。北海道の直線道路で事故が多いのもなんだかアホな本土の人のような気がする。私なんてはっきり言って運転ド下手だったし、思い出すたびにひやひやもんだらけ。今運転しないのは正解、他人も巻き込まずにすんでる。
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やまぼうし [心象のスケッチ]

やまぼうしの花が川面を流れていくよ
真っ白な花が回りながら
誰かが投げたのだろうか
きれいなままで流れていった
鉄路の横を白く染めて
僕を癒してくれていた
昔は保線区の人が辺りを借り払っても
やまぼうしはそのままにしてくれた
今は藪に囲まれてそれでも際立って白い
流れていったやまぼうしを投げたのは
昔の僕だったのかもしれない
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芝生の上で [思い出]

芝生のうえに寝転んで
君を見上げたよ
青い空にくっきり浮かぶその顔が
あんまりきれいなものだから
とっても幸せな気分になって
その手をぎゅっと握り締めた
僕を覗き込んだ君の瞳に
泣きそうな僕が映ったら
本当に涙があふれた
こんな幸せ逃げないで
それだけを願っていた
まだ16の頃


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愚かな追想 [詩(うた)]

あの子は今どうしているだろうか
そんなこと思ってみても仕方がないけど
ただ本当の気持ちが言えなかったことだけがずっと残っています
私たちは出会いの数だけ
あちこちに心のかけらをばらまきながら大人になったのでしょう

決して戻れる道ではないけれど
振り向けば心のかけらがキラキラ輝いている
そこにあの頃の君がほほ笑んいる気がして
何もないことをわかっていながら振り返ってみる
愚かな追想さようなら
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心清らかに [詩(うた)]

まるで土砂降りの雨のように
汚れたつまらないものが降って
私の周りに積もろうとも
周りのたくさんの人たちが
私を愚弄しまた賞賛し誘惑しようとも
私は負けない変わらない
たった一つの私が私と言えるもの
それだけは守る
たった一つの基準を外してしまえば
私の生きる価値はない
孤立であって孤独であっても
自分で選んだものは耐えて行ける
ずっと心清らかに
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田圃は青々畑は黄金色 [心象のスケッチ]

麦の穂が風に揺れているし
田圃は早苗が株分けを始めた
葉タバコは大きな葉を茂らせ
瓜だってとうきびだって花をつけ始めた
これから秋の稲刈りまで
ずっと何かの収穫がある
大変だけど豊作なら疲れも吹っ飛ぶ
もうすっかり忘れてしまったが
私は確かに農家をしていた
いや正しく言えば手伝っていた
あの美しい田園を取り戻したい
消滅集落とともに
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瞼閉じれば [詩(うた)]

眼を閉じて映るのものの姿
麦の穂揺れる故郷の丘
水清き川と藤の花
高くて青い空と流れる雲

白い帽子が揺れる少女と
学生帽のはにかんだ少年
見つめ合って動けない

スピードアップされた時間
握った手が離れてゆくストーリー
薄れてゆく想い
心をくすぐる感情の波に
胸を押さえてうずくまる


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敬愛する人はいて尊敬する人はいない [世捨て人]

宮沢賢治や上杉鷹山のように敬愛する人はいる、だけど尊敬する人と言われると出てこない。その境目は実在の人間としての行動を無条件に平伏できるかということ。苦難の道を歩んだ人には何かを受け入れることができない、そんな部分がある。大好きな宮沢賢治さんだがどこかつかみきれない、食い足りない部分がある、それも含めての魅力なのだろうが。文学記念館とかあまり行ったことがない、太宰や川端は行ったことあるが、童話のくんぺいさんや椋鳩十さんくらいか。けれども、自分は人にそんなこと言えない、だって敬愛も尊敬もされていない、私は残念な男だねえ。
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