またいつかは消える

僕が見たのは本当に夢だっただろうか
それとも時の谷間で見た一瞬の光と影か
時は一本の糸のようにずっと続いているものなのか
危うい時の糸の上で私はゆらゆら揺れているのか
ふらりとした瞬間に見た錯覚なのか
ああそれでもいい
なんだっていい
藤の花の香りの中で君をじっと見ていた
水面に金色の油絵具が滲み
白い服の背景に翠の山と青い空
沈下橋の自転車は止まったまま
意識が薄れごうとした耳鳴りのあと
すべてが崩れて消えた

いつかは消える

翠の谷を吹き渡る風に早苗を走る雲の影
故郷の自然が私を包むよ
こんな休日はどこにあったのだろう
蒼く深い川面に流れる藤の花
甘い香りが胸に沁みとおる
沈下橋の上を自転車が走る
白い服の君がまぶしい
私は手招きをしてしている
自転車を置いて君が手を振る
河原に二人で腰を下ろして
翠の息吹を思いっきり吸い込んだ
目を瞑ったらすべてが消える
そうわかっていたからじっと見つめていた
いつかは消える夢

ゆっくりGW

今年のGWどうしますか？あんまり連続ではないといっても５連休はあります。なんか最近嫁さんとどこにも行っていないからそろそろどこかへ行かないとな、なんて思うのだけど。なんといっても宿代が高いのに驚く、ホテルだって特別料金。しかもどこへ行っても混んでるし食事処も並ぶし出てくるの遅い。だから、ついついすいている場所へ行きたくなる。長野の奥（田沢や沓掛）とか新潟の銀山平や栃尾、妙高、福島の只見、奥会津などが定宿になる。山深いところはGWにちょうど桜が咲く、しかも散り初めから桜吹雪のころで山には残雪。温泉で山の幸がおいしい宿が空いていて値段も手ごろ（多くは特別料金ではない）、新幹線も短距離各停（あさま、たにがわ、なすの）は空いている。東京駅で自由席にちょっと並んで駅弁とお茶買ってゆっくり行けばよい。GWに有名観光地に行く必要はない、ゆっくりとした時を過ごす、いや時を見送るのもいい。

妄想ですか？

電車の中で目があった人が誰かに似ている
そう思ったときなんだか胸が苦しくなりませんか？
絶対にありえないフラッシュバック
もうセピア色どころではない世界の住人が
いったい何を考えているのでしょう
でも今を忘れて飛び込みたい過去がある
でも冷静に考えて見るとものすごく悲しい過去だったりする
もの思うバカな大人になってそのまま老いてきたから
時に現れる妄想や幻影に心を悩まされる
それでもちゃんと壊れずに生きている
時が私を置き去りにしようとも

山を歩こう

GWもすぐそこに来ている。緑萌える野山に踏み出そう、せっかく歩くのにいい季節だから、軽登山靴にストック、登山用ズボンと手袋、帽子で決めて小さめのリュックを担いで電車に乗ろう。足が悪いから高山は無理でも１０００ｍ程度なら何とかなる。もちろん危険なところ、鉄梯子や鎖のところ大きな沢渡などは避けて。赤城か榛名または中央線沿いの山々あたり、単独はやめて二人で行く。昔は山菜取りもしていたが今はやらない、低山では山菜がぐんと減っているらしい。限度を知らなかったり執りかたが悪いと生えてこなくなる。まあ頂上についたら自宅で作った弁当を広げるもよし、買った駅弁を広げるもよし、お茶とごはんでゆっくりする。いっちょ行きませんか？

山梨県の温泉がなかなか

暇になると山梨の温泉に浸かりにゆく。メジャーな石和温泉、下部温泉や湯村温泉、増富温泉も良いがあちこちに良い温泉銭湯やセンターがある。また身延線沿いにも秘湯がある。電車やバスしか使えないのでどこでもいけるわけではない。今まで行ったのは見晴らしの丘みたまの湯、ほったらかし温泉、湯めみの丘、つむぎの湯、山口温泉、さくらの湯、フカサワ温泉、むかわの湯、ゆーぷる韮崎、パノラマの湯、トータス温泉、竜王駅のもう一つ名前が思い出せない、保養ランドなどなど。私は一回行った場所にはあまり行かないが、国母駅周辺の温泉はどこも何度も行っている、安いし掛け流しだし、ほとんど銭湯だし、緑色がかった気泡がつくフカサワは良い湯だ。竜王駅からちょっと歩くが山口温泉はぬるめで長湯できる。硫黄泉が好きな方には向かないかなと思うけど、山梨の温泉と青春18の旅。

自転車であちこち

最近またレンタサイクルが復活しつつある。昔から城下町や高原などではどこでもあった。萩や角館、津和野など比較的小さな城下町では効率的だし安い、清里や白馬などの高原では気持ちいい風を感じて走れた。沖縄では離島を含めレンタ原付きがとても重宝する、ただし気をつけないと日焼けが酷いことになる。今はそれほど有名ではなくてもレンタサイクルがあるところが増えた。遠野、銚子や笠間、糸魚川、諏訪、弘前などなどだいたいの横にある、しかも電動アシスト自転車もある、私は変速付きのものを借りる。根性入れて丘の上まで登って市街地を見下ろすのが楽しみだ。値段も１日千円を超えないところがほとんど。今は良い季節だからまた何処かで自転車に乗るかな。

嫌いだよ、あなたが

そんなに悲しげな顔をしないで
疲れたその姿を見せないで
ずっとずっとあなたを見守ってきた
僕にとって悲しすぎるから
どうしたの何があったの
一人で悩んでいないで
何も聞きたくない言いたくない
それならば僕を見ないで嫌いだよあなたが
だけど心がそうじゃないと言っている
もう一度だけ話を聞かせて
あなたのために出来ること
そのために

大切な人がいるなら

あなたがいるから生きていける
そう思っているならある限りの優しさを
力一杯の思いやりにふりかけて
大切な人に差し出してあげましょう
見返りなんて求めない
自分のものにしようなんて思わない
大事に大事に柔らかな想いで包んであげる
ぼくはずっとそうしてきました
誰かを愛したらそれがぼくの真心だと信じて
これからも変わらない
ぼくがぼくのかたちを失うまで

どうして水は癒すのか

きれいな水を見るとなんだかとても心が洗われる。日頃濁とした生活を送っているからだろうか。透き通った湧水のようなところもいい、例えば忍野八海や柿田川、醒ヶ井など。またエメラルドに輝く海や四万湖のような深いブルー、四万十川や銚子川などのグリーンも少し入ったながれ。どれをとってもぼんやり一日中眺めていられる。私の生まれたところの近くに名水百選があってゲンジボタルが行き交い透明で冷たい渓流がある。子供の頃水泳に行ったが10分も入っていれば唇が紫色になった。秋田の鳥海山麓や日本アルプスのふもとも名水が多い。深緑と湧水や渓谷は相性ばっちり、今年こそは西山渓谷へ。