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4月の雨に [詩(うた)]

柔らかな雨降る4月の午後
駅前のロータリーを
水色の傘をさした君が歩いていた
僕はただ改札口から振り返って
君の後姿を追っていた
あれほどたくさんおしゃべりしたのに
手を繋いで図書館に通ったのに
あの時の君は何処へ行ってしまったの
すれ違っても何も起こらない
どこかで時がスキップしたようだ
あれは僕が見た蜃気楼
高原の白い風に吹かれて消えた
そうだったかもしれない
雑踏に君の姿を見失った
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