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いつかは消える [詩(うた)]

翠の谷を吹き渡る風に早苗を走る雲の影
故郷の自然が私を包むよ
こんな休日はどこにあったのだろう
蒼く深い川面に流れる藤の花
甘い香りが胸に沁みとおる
沈下橋の上を自転車が走る
白い服の君がまぶしい
私は手招きをしてしている
自転車を置いて君が手を振る
河原に二人で腰を下ろして
翠の息吹を思いっきり吸い込んだ
目を瞑ったらすべてが消える
そうわかっていたからじっと見つめていた
いつかは消える夢
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