倒れちゃいない [詩(うた)]
まだ倒れちゃいない
手には力は入らない
頭はぼうっとしている
全ての感覚が失われつつある
それでも倒れちゃいない
誰も恨んじゃいない
誰も妬んじゃいない
僕が僕であることを諦めない
手には力は入らない
頭はぼうっとしている
全ての感覚が失われつつある
それでも倒れちゃいない
誰も恨んじゃいない
誰も妬んじゃいない
僕が僕であることを諦めない
妄想かせん妄か [詩(うた)]
薬を減らしたい、そう思ってもなかなか許しが出ない。抗うつ剤なんてそんなに長期間飲んで大丈夫なのか。10年をとっくにっ超えている、安定剤のリチウムもそうだ。自分の足で歩いていないような感覚になったり、電車の中で今何処に自分がいるのかわからない、歩いていたら何も無いのにドキッとしたり。左の腕から先の振戦が酷くて物を落としたりする。独り言もすごく増えた、意識的に独り言をしないようにしているにもかかわらず。このままでは現実と自分の世界が混じり合って訳がわからない事になってしまいそう。だけど、ひとつだけ決めている、自分の命は自分で終わりにしない、例え何があっても。
歌え生命の果てるまで [詩(うた)]
沈む夕陽に照らされて
僕らは何を刻んで来ただろう
雷光のような雲間の光
緑色の閃光が一瞬輝いて
最後のひとかけらが消えた時
夏の焼け付くような想いが
僕の全身を駆け抜ける
叫べ走れ歌え生命の果てるまで
狂ったように泣きながら
壊れた昨日も望みなき明日もどうでも良い
星が見えてきたらそこに座って
自分の鼓動を聞こう
鼓動が消えてしまうまで
僕らは何を刻んで来ただろう
雷光のような雲間の光
緑色の閃光が一瞬輝いて
最後のひとかけらが消えた時
夏の焼け付くような想いが
僕の全身を駆け抜ける
叫べ走れ歌え生命の果てるまで
狂ったように泣きながら
壊れた昨日も望みなき明日もどうでも良い
星が見えてきたらそこに座って
自分の鼓動を聞こう
鼓動が消えてしまうまで
眠れない夜に [詩(うた)]
風もないむし暑い夜
蚊帳を吊って窓を開けていた
蚊取り線香の火が赤く空の群青に対峙していた
僕はたった一人で実家にいた
虫の声しか聞こえない
どこを見ても灯りのない
父も母も母屋に行ったまま
中学生の僕は猫と二人きり
猫に話しかけたら何かフニャフニャ言うだけ
今日は根子岳参りには行かないか
と話しかけたら猫の目が宙を飛んだ
青い光がゆらゆらと飛んで行った
祖父は亡くなったと思った
蚊帳を吊って窓を開けていた
蚊取り線香の火が赤く空の群青に対峙していた
僕はたった一人で実家にいた
虫の声しか聞こえない
どこを見ても灯りのない
父も母も母屋に行ったまま
中学生の僕は猫と二人きり
猫に話しかけたら何かフニャフニャ言うだけ
今日は根子岳参りには行かないか
と話しかけたら猫の目が宙を飛んだ
青い光がゆらゆらと飛んで行った
祖父は亡くなったと思った
発達障害の歌 [詩(うた)]
落ち着かない心抑えられず
教室の中をうろついて
勝手に問題の答えを黒板に書いた
宿題はしていないか家に忘れるか
寄り道して學校へつかなかったり
根気がない協調心がない身勝手だと
通知表に毎年書かれていた
自分ではわからない
どうして先生に嫌われるんだろう
叩かれて罵声を浴びせられ
それでも学校へは通ってた
多動性障害なんて言葉を知ったのは
それから20年以上後のこと
でもあの時そんな言葉を知っていたら
きっと病気に甘えていただろう
僕は心が弱いすぐ逃げるから
理由されあれば逃げたいと思っていた
でも少しずつ大人になって
心の置き方を覚えた
今ではあまり人に気づかれない
ここまでなんとかやってきました
これからもずっとそうありたいものです
教室の中をうろついて
勝手に問題の答えを黒板に書いた
宿題はしていないか家に忘れるか
寄り道して學校へつかなかったり
根気がない協調心がない身勝手だと
通知表に毎年書かれていた
自分ではわからない
どうして先生に嫌われるんだろう
叩かれて罵声を浴びせられ
それでも学校へは通ってた
多動性障害なんて言葉を知ったのは
それから20年以上後のこと
でもあの時そんな言葉を知っていたら
きっと病気に甘えていただろう
僕は心が弱いすぐ逃げるから
理由されあれば逃げたいと思っていた
でも少しずつ大人になって
心の置き方を覚えた
今ではあまり人に気づかれない
ここまでなんとかやってきました
これからもずっとそうありたいものです
ゆりかごの中で [詩(うた)]
星空は命のゆりかご
夜空を飾るたくさんの星々たち
大き星から小さな星
青い星から黄色い星赤い星
若い星から年老いた星
そして暗黒星雲の中では星が生まれ
宇宙のどこかで生涯を終える
夜空の星の中にまぎれてたくさんの銀河があり
その銀河の中に星がある
宇宙はすべてのもののゆりかご
私たちとてその例外ではない
長短はあれどいつか消えゆく身なれば
大宇宙に抱かれている
夜空を飾るたくさんの星々たち
大き星から小さな星
青い星から黄色い星赤い星
若い星から年老いた星
そして暗黒星雲の中では星が生まれ
宇宙のどこかで生涯を終える
夜空の星の中にまぎれてたくさんの銀河があり
その銀河の中に星がある
宇宙はすべてのもののゆりかご
私たちとてその例外ではない
長短はあれどいつか消えゆく身なれば
大宇宙に抱かれている
集めて大成す [詩(うた)]
集めて大成す、それこそ集大成の本義。2010年2月9日以来だらだらと続けてきたこのブログもあとわずかで終わりにしようと思う。本当は60歳の誕生日でと思ったけれどキリがよくない、そう思ったので誕生月の終わりにしようと思う。何本の記事を書いただろうか、覚えていないので重複しているものたくさんあるだろう。旅の話と世捨て人、詩(うた)が多かったと思う。自分に対しての備忘録と思って続けてきた、私にとってすべてのものに対しての慈しみが支えだった。嫌われてもいいから自分を押し通すなんて勇気も力量もないから、すべての人に優しくできるように、誰も恨まず憎まず嫉まずを心に刻み付けた。若いころははねっかえりで無鉄砲、威張った奴や強くて偉いやつが大嫌いだった。今はもうそんなことを超えている、まるで一度死んだかのように悟りきっている。だけど、つまらないものを集めても大成しないな、それはちゃんとわかっている。私のごときは何も残せない、だけどそれはそれでいい、ちゃんとここまで生きてこれたから。
夏夢 [詩(うた)]
初めてのキスは抱きしめた少女の頭に
爽やかな髪の香りに包まれた
それでもまだ恋人とは呼べなくて
僕のことが好きだと言ってくれたけど
信じられずにいたけれど
始まりは夏休みの昼下がり
教室で君は涙を流しながら
突然僕の胸に飛び込んだ
最初はどうしていいのかわからずに
髪を撫でていた
僕を見上げる涙にぬれた君を
愛おしさあふれて抱きしめた
お互いに何も言えず
美しい時間を過ごした
ただの想い出だけど
だだの夢でもない
僕がまだ恋に見捨てられていなかったころ
爽やかな髪の香りに包まれた
それでもまだ恋人とは呼べなくて
僕のことが好きだと言ってくれたけど
信じられずにいたけれど
始まりは夏休みの昼下がり
教室で君は涙を流しながら
突然僕の胸に飛び込んだ
最初はどうしていいのかわからずに
髪を撫でていた
僕を見上げる涙にぬれた君を
愛おしさあふれて抱きしめた
お互いに何も言えず
美しい時間を過ごした
ただの想い出だけど
だだの夢でもない
僕がまだ恋に見捨てられていなかったころ
僕の終わりとともに [詩(うた)]
さよなら過ぎ去りし日々よ
いつかは消え去ってゆく定めの僕らは
どんなにこころを砕いても人は忘れてしまう
握った掌の汗の感触も髪の匂いも
心の中から溢れ出た言葉も
君の名前を力一杯呼んでみたけど
空に喫われて消えた
光も雲も変わっていないと思うのに
時計の針は戻せない
あんなに悩んで苦しんで
一生懸命に好きになったのに
今はその欠片さえ見つけられない
この星のどかで君がいると知っているのに
全てが消えてしまう
僕の終わりとともに
いつかは消え去ってゆく定めの僕らは
どんなにこころを砕いても人は忘れてしまう
握った掌の汗の感触も髪の匂いも
心の中から溢れ出た言葉も
君の名前を力一杯呼んでみたけど
空に喫われて消えた
光も雲も変わっていないと思うのに
時計の針は戻せない
あんなに悩んで苦しんで
一生懸命に好きになったのに
今はその欠片さえ見つけられない
この星のどかで君がいると知っているのに
全てが消えてしまう
僕の終わりとともに