遠い昔のこと [詩(うた)]
高校の卒業式を終えて
推薦で大学が決まった人や
早々と浪人を決めた人が
教室の中でさざめいている
僕はまだ受験があるけれど
家にいてもつまらないので
学校に来ていたんだ
隣のクラスで友達と
話していたらそこに君がいた
全くそれまで話したこともない
名前さえ知らない君と話したんだ
なぜかそれから毎日のように
二人だけで話したんだ
だけどほどなく僕は浪人することになって
都会へと旅立ったんだ
せっかくこんなに仲良くなったのに
ここでさよならは悲しいと
お互いに住所を交換して僕は旅立ったんだ
それから君からの手紙がきて
さようならの文字だけしか覚えていない
理由も何もない手紙
さよならの文字だけがさまよっている
あれから君はどうしていますか
僕はあのまま年老いました
推薦で大学が決まった人や
早々と浪人を決めた人が
教室の中でさざめいている
僕はまだ受験があるけれど
家にいてもつまらないので
学校に来ていたんだ
隣のクラスで友達と
話していたらそこに君がいた
全くそれまで話したこともない
名前さえ知らない君と話したんだ
なぜかそれから毎日のように
二人だけで話したんだ
だけどほどなく僕は浪人することになって
都会へと旅立ったんだ
せっかくこんなに仲良くなったのに
ここでさよならは悲しいと
お互いに住所を交換して僕は旅立ったんだ
それから君からの手紙がきて
さようならの文字だけしか覚えていない
理由も何もない手紙
さよならの文字だけがさまよっている
あれから君はどうしていますか
僕はあのまま年老いました