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夏夢 [詩(うた)]

初めてのキスは抱きしめた少女の頭に
爽やかな髪の香りに包まれた
それでもまだ恋人とは呼べなくて
僕のことが好きだと言ってくれたけど
信じられずにいたけれど

始まりは夏休みの昼下がり
教室で君は涙を流しながら
突然僕の胸に飛び込んだ
最初はどうしていいのかわからずに
髪を撫でていた
僕を見上げる涙にぬれた君を
愛おしさあふれて抱きしめた
お互いに何も言えず
美しい時間を過ごした

ただの想い出だけど
だだの夢でもない
僕がまだ恋に見捨てられていなかったころ
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16の頃 [思い出]

あの雨雲が切れて青い空がのぞいたら走りだそう
濡れた舗装道路を滑るように
揺れる木漏れ日を体に受けて
白い洋館のタイサンボクの前まで

息を切らした君の顔がかわいくて目を逸らした
すれ違いの恋の行方も分からずに
抱きしめた16のころ
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