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命の炎 [詩(うた)]

命の炎が揺らめいていた
勢いは確実に弱くなっていた
けれどもすぐに消えるわけではないだろう
もちろん勢いがあっても突如消えてしまう
あるいは消えかかってまた燃え上がる
そんなこともあるだろうが
ただその命の炎は弱弱しく青白く
病室の片隅で燃えていた
私がそこを離れれば消えてしまうと
そう思えてならなかった
何も言えず何も見ず
それでも確実に存在している命
やがては時間の壁を壊して
空間と同一化してゆく
私は祈るすべてを超えて平安の最終章を




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