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時の坂道 [心象のスケッチ]

今日という日が二度とこないのは宮沢賢治さんの銀河鉄道の夜のように
私の乗っている列車は決して後戻りはしないのだ
時の坂道は後戻りできないほど回転し捻じれている
それがわかっていても無為に過ごす時間のなんと長いことか
けれども本当に無為な時間かどうかはわからない
そこにパラメータや標準などないのだ
私は私が生きていくという単純な法則を使い
時間の坂を下っていくだけなのだ
その時点でもう死者と同一化している
怒るな嘆くな泣くな奢るな感情はもう
どす黒いのっぺりとした不定形の物体化している
この仮定された物体は私です
私でなければ私の想いです
素粒子さえ超えて
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