はて?今日は誕生日か [詩(うた)]
小さい頃の僕は変わり者と言われた
お話をせがむこともなくおもちゃで遊んだりもしない
家にあった古いグリム童話をずっと読んでいた
小学校に上がってからやっと友達ができたら
今度は家にも帰らずに友達の家で遊んでいた
学校では先生の言うことが聞けずに後ろを向いて
ほかの子の邪魔ばかりしていた
授業中も落ち着きなくげんこつの雨が降った
挙句の果てに学校をさぼって近くの神社で遊んでいた
宿題もせずに立たされてばかりだった
授業は嫌いでもうさぎ当番やストーブ当番は進んでやった
勉強は国語と理科以外は酷いものだった
強制されるのは嫌だった
まして矯正されるのはもっと嫌だった
だけど中学生になると
自分からこれはまずいと考えるようになった
自分を律しよう抑えよう
それが正しいとか間違っているとかどうでもいい
少しでも好かれる人間にならなくてはと思った
そうやって何十年も生きてきた
そしてまた一つ年を重ねた
実家に帰ると兄弟は今でも損頃の私の話をする
半世紀以上前の話なのに
だけどあれが病気だと知ったのは相当後のこと
問題児時代は過去に埋もれて
今は普通の人間として生きている
お話をせがむこともなくおもちゃで遊んだりもしない
家にあった古いグリム童話をずっと読んでいた
小学校に上がってからやっと友達ができたら
今度は家にも帰らずに友達の家で遊んでいた
学校では先生の言うことが聞けずに後ろを向いて
ほかの子の邪魔ばかりしていた
授業中も落ち着きなくげんこつの雨が降った
挙句の果てに学校をさぼって近くの神社で遊んでいた
宿題もせずに立たされてばかりだった
授業は嫌いでもうさぎ当番やストーブ当番は進んでやった
勉強は国語と理科以外は酷いものだった
強制されるのは嫌だった
まして矯正されるのはもっと嫌だった
だけど中学生になると
自分からこれはまずいと考えるようになった
自分を律しよう抑えよう
それが正しいとか間違っているとかどうでもいい
少しでも好かれる人間にならなくてはと思った
そうやって何十年も生きてきた
そしてまた一つ年を重ねた
実家に帰ると兄弟は今でも損頃の私の話をする
半世紀以上前の話なのに
だけどあれが病気だと知ったのは相当後のこと
問題児時代は過去に埋もれて
今は普通の人間として生きている