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思い出は何処に行ったの [詩(うた)]

そんなにセンセーショナルなことじゃない
でもあんなにエモーショナルなことはなかった
だって好きだった人から先に声をかけてきた
そして何よりその人は誰もが好きな女の子だった
僕は少しもかっこよくなかったし目立ちもしなかった
成績だって真ん中あたりスポーツも得意じゃない
そんな僕にとって一生一度の大事件
だってこんなに時間が経っても忘れられないくらい
嘘じゃないかと迷って決めた
それから卒業までの2年間は夢のように過ぎていった
毎日学校へ行くのが楽しくて部活の帰りが待ち遠しくて休みの日のデートが嬉しくて
二人でいると花も木も風も光も全てが新しい
それよりも君の笑顔が一番輝いていたし
君の香りに包まれるだけで胸が1日になる
そんな日がいつか終わりが来ることを知っていたら僕は時間を止めただろう
想い出は何処へ行っただろう
君はもういない



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