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サフランとクロッカスとイヌサフラン [思い出]

私の高校があったところは日本一のサフランの栽培地だ。秋に咲くサフランの長いめしべがあの香辛料の素だ。(クロッカスは春咲きで感傷品種だから香辛料にはならない。)この長いめしべを乾燥させてあの香辛料、私たちは着色料、香料として使った、高価なサフランが作られる。まあこれがサフランライスやブイヤベース、クスクス、パエリアには欠かせない。もともと、当然だが日本では栽培されていなかった、けれども明治以降に国産化の中で私の高校のあった竹田で作られるようになったようだ。国産のほとんどを生産している、個人的にあの花の色も形も好きだから昔は畑で咲いているのを見かけた、今はほとんど屋内栽培だ。昔はサフラン飴と言うお土産もあったが今はどうなのだろう。そうそう、サフランはアヤメ科、猛毒のイヌサフランはイヌサフラン科、花は綺麗で大型だが小さい時は葉っぱが行者にんにくと間違えやすい。本当は屋内か花壇で栽培するが時々普通の場所に生えていることがあるので要注意、亡くなった方も結構います。きれいですが株分けは止めましょう。それにしても国産サフランは高価だな。
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人は時代で作られる [詩(うた)]

それぞれの時代にそれぞれの価値観が作られて
ある程度その中で育ってしまえば
それが普遍的なものもっと言えば唯一無二なものになる
けれどもそれが永遠に続くことはないわけで
どこかで価値観の変化が起こる
パラダイム転換などと言う言葉を使う必要はない
価値と同様価値観も創造と破壊が起きる
けれど新しく想像されたものもいつか陳腐化し
新しい価値観にとってかわられる
いくばくかの人は時代を作るが
多くの人は時代に形作られる
抗弁しても仕方がない
私もあなたもそうやって生きてきた
これからもそうやって生きて行く
ただし時代遅れの存在として

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滅びゆくもの [弱音]

昨日はサラブレッドの血統を書いた。その中で牡系のバイアリータークとゴドルフィンアラビアンについて消滅寸せんと書いた。ゴドルフィンはまだ少しはいるがバイアリータークは本当に消えそうだ、日本ではメジロマックイーンやシンボリルドルフ、トウカイテイオーなど一世を風靡した、ヘロドの血統。ビゼンニシキ、ダイタクヘリオス、ダイタクヤマトなどの系統もそうだったが後継がもういない。だが、別に父系が滅んでもどっこい母系に入って生きている。父系は滅んでも血は延々とつながってゆく。果たして私はどうか、もう血がつながることはない。私一代で途切れる、父の血筋も孫に男子はいない。滅びゆくものそれは私かもしれない。
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血統 [世捨て人]

血統と言うと犬や猫を思い出す人が多いかもしれない。だけど血統と言うと私はサラブレッドを思い出す。世界中にいるサラブレッドは全てある本に名前が載っている、【ジェネラルスタッドブック】この本に名前がなければサラブレッドではない。また、先祖にわからない部分があるとサラ系ということになる。サラブレッドほど血統管理されているものはなく、有名な話だが父親の系統を辿って行くとわずか3頭の馬に集約される。これをサイアーラインと言うがダーレーアラビアン、ゴドルフィンアラビアン、バイアリーターク、このうち後ろ2つは風前の灯に近い。同じように母の代を遡って行くと大よそ40頭の牝にたどり着く、これをファミリーラインと言う。日本だけでも1万頭以上いるのだから世界中にどれくらいいるのだろう、その血統がこの中で完結している。(勿論、滅びた父系の血を受け継ぐ牝系は沢山いるだろうが。)
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独り行くのか [世捨て人]

無常の風を感じながら俺はこれからも生きて行くのか
自分の命が尽きる前にどれだけの別れを見るのだろう
そしてやがてはそれは俺自身にやってくる
けれどもその時は俺は無常の上にいる
本当にこの地上の上で怒り叫びあるいは涙を流し
あれほどに生命感溢れていたものが
白い布団の中で静かに倒れている
こんな光景にも慣れてしまったか
俺には涙もなく薄笑いさえ浮かべている
だが何よりもただ言えることは
俺の場合は風ひとつ起きないだろう
悲しみと言う言葉もないだろう
それでよしそれでよし言葉も意識も消えて行く
独り行く一人で逝く
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いにしへ [詩(うた)]

奈良の都、と言えば古の奈良の都の八重桜今日九重に匂いぬるかな、と言う歌。伊勢だったか、もう一つあおによし奈良の都は咲く花の匂うがごとく今盛りなり、小野老だか、奈良は寧楽であり710年からの都。だけど京都ほど輝かしくはない、どちらかと言えば鄙びている。だけどそれがいいと言う人も多い、だけどもだけども、じゃあ桜井や飛鳥はどうだ、もうこちらは鄙びてどころではなく鄙そのものだ。でもそれがいい、京都には時雨が良く似合い、奈良には小春日が良く似合う、飛鳥は秋の夕日に柿の実がピカピカ輝いているのが良く似合う。山の辺の道の無人野菜販売所だって堂に行っている。いにしへへ行きますか。
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今日は猫の日 [思い出]

子どものころから猫と暮らしていたから根がいるとつい寄って行ってしまう。岩合さんのように話しかけながら、ちょっと見ると危ない人だろう。猫の方も最初はビクッとするのだが目を瞬かせながら近づくと落ち着いてくる。そして指先を突きだすとほぼ顔を擦り付けてくる。最近は猫島以外の野良猫は保護されていなくなった。公園にいた猫たちはどこへ消えたのだろう。もちろんノネコがいる環境はいいわけではないけれど昔からいるものには何らかの役割がある、ネズミが増えたりしないのかな?猫に何十万もお金を払って買う気がしない、田舎では猫は知り合いからもらうか野良猫を飼い馴らすかだった。一緒にいたころ一声鳴いて布団に入って来たり、朝枕元にネズミやヘビの死骸があったり、こたつの中で思いっきりひっかかれたり、暖かいテレビやジャーの上を占拠していたり、懐かしい。ちょっと寂しいかな。
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時間が解決すのかな、この場合はしない [弱音]

怪我なんかは時間が解決してくれる、でも病はそうではない。同じようにやらなければならないことは時間が解決してくれない。いくら優柔不断でめんどくさがりの私でもやらなければいけないことは誰も代わりにやってくれない。上手くできる自信がなくても人とぶつかったりあるいは多くの時間を取られてもやらなければならない。何をしていても涙が出るほど心が疲れていても逃げるわけにはいかないのだ。病気のせいとかにするのはまだ自分が正気のせいで、本当に病気の悪い時にはそれさえ言えない。私が自分をずるいやつにしたくないからやらねばならぬことはやる。自分がまだ正気な内は人のこともやっておくんじゃ、世の中に私が存在する限り、心が自然な限り。
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温泉良いな [旅]

寒い日には温泉が良い、特に温めの湯に長く浸かりたい。有名な温泉は熱いのが多いから、勿論熱い湯に浸かって外気の冷たさととの違いを感じるのもいい。だけど、濃いめのぬる湯がもっといい、海の口温泉はちょっと源泉が低すぎる、今のお気に入りは玉梨温泉、冬は行くのが大変な秘湯だけどここの湯が良い土類炭酸泉、湯の花がびっしりついた湯船、下を川が流れて、共同浴場もある。車がないと行きづらいけどお宿が迎えに来てくれるし一応バスもある。山のものも川のものもおいしい。沓掛温泉も好きなのだけど今はこちらがマイブーム。
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あのシーンをも一度 [詩(うた)]

まだ春と言えないくらいの冷たい風が
グランドの横を拭き抜けていた
後は卒業式を待つだけの3年生は
チャイムと共にみな急ぎ足で帰ってゆく
僕は一人でネット後ろに立って
グランドを見つめていた
そんな僕の背中をたたいて顔を覗き込んだ
高校では部活はやらないのって
僕が補欠だったのを知ってるくせに
そう言ったらクスリと笑ってまた顔を覗き込んだ
その君の綺麗な目が胸をきゅっとさせた
良くわからないけど僕は好きと呟いて
君は嬉しそうに私もと囁いた
俯いて手をにって赤らんで
影法師は黄昏に溶けていった

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