入院加療 [双極性障害Ⅱ]
最初に発症した時、会社から入院加療を勧められた。精神科に入院するのはごめんだと通院に固執した。それからもう10年以上が過ぎた、どっちが良かったはわからない。復帰支援センターにも通った、職場復帰して定年を迎えるのだろうか。病気をどう考えても肯定的に考えることができない。まだ風は寒い、心の中を吹き過ぎる。去来するのは暗黒の日々、自分の本当の弱さを思い知らされたこと。結局は正面から克服することができずに病というある種の穴に閉じこもった。自分は重病ではないと言うアピールが悲しくて、周りを苦しめた。人は決断しなければいけない時に大抵の場合次善の策を取ってしまう。