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horoniga [心象のスケッチ]

ほろ苦いと言うとどちらかと言えばいいイメージだが、やっぱり苦いものというのは人間の舌で感じる毒という意味だろう。酸っぱいは腐っているいわゆる酸敗だし辛いも植物の自営本能で毒に近い。人間が生きて行くために味覚が生まれた。だから甘いは糖だし旨いはタンパク質(アミノ酸)だし、ちゃんと意味があった。味覚が繊細になると複雑な味の中から味の種類や効果がわかるようになった。だから、ビールやフキノトウのほろにがが心地よいと思うようになった。山椒の痺れや食感までも食の楽しみに加えた。とは言え、人間のもともとの食生活からしたら、苦いは灰汁で取りすぎると中毒するか腎臓に負担をかける。だが無味なものにしてしまうと何とも間の抜けたものになる。人間も少しくらいほろ苦いくらいがいいのかな。
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