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風邪の日 [思い出]

熱が出た日は学校を休んで家でずっと寝ていた。朝は低いのだが午後から高い熱が出て目の前を小さい球が噴水のようにあふれてくらくらした。天井板の模様を何かに見立てたりした、家には炬燵以外暖房がなく部屋の中は寒くて布団に入っているしかなかったから汗をびっしょりかいていた。水銀体温計が39度を超えてくると体があちこち痛くて頭も痛い、そしてふらふらした。おふくろが作ったおにぎりを漬物をおかずに食った、そしてなぜだかいつも風邪をひいたとき用に桃の缶詰が置いてあって食べた。早く良くなって外で遊びたいなと思ったものだった。誰もいない家の中で猫だけがやってきて布団の上で丸くなって寝ていた。
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