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貧乏の中で生きる面白さ [思い出]

貧乏を恨んだことはあまりない、ないものはないと言う割り切りがあればいい。ADHDのような症状なのにこういうとこ普通の子供より大人しかった。なんでもすぐにあきらめると言う、根気強さに欠ける部分が大きく影響している。ただ、食うためには必死で山へ川へ野原へと食い物探しに走り回った。生で喰うものは果実類、野イチゴ、モミジイチゴ、ナワシロイチゴ、桑の実、うめ、あんず、はたんきょう、びわ、びっくりぐみ、あけび、むべ、かき、なつめ、えびづる、いぬびわ、みつまた、ぽぽー、りんご、しいのみ、くるみ・・・、山菜はタケノコ、ハチク、わらび、ぜんまい、こごみ、せり、のびる、みつば、タラの芽、ゆきのした、やまいも、うるい、あざみ、あかざ、すかんぽ、やまうど・・・、川ではコイ、フナ、カマツカ、アユ、ドジョウ、ナマズ、オイカワ、ウグイ、モクズガニなどを取ってたり釣ったりした。こんなことは遊びと実益を兼ねた楽しみだった。もちろん、迷子になったり、転落したり、溺れたりと言うリスクは常にあった。でも、小学生の頃から一人で行っていた、お盆過ぎの川には河童が出て引きずり込まれるなどと言う迷信と闘いながら。当時はみんな似たり寄ったり、恥ずかしくもなかった。いつしか、貧乏が恥ずかしいことになったようだが、そんな時代でなくてよかった。私よりもっと貧しい人もいて、その子らの修学旅行代を稼ぐためにみんなで廃品回収したりどんぐりを集めて売ったりした。それを嫌だと言う子も親もいなかった、そういう時代だった。
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