天網恢恢疎にして漏らさず

天網恢恢疎にして漏らさずとは天の法網は荒いように思えても悪人を逃さないという意味だ。だが、実際には網の目を逃れているものは少なからずいる。だが、それをもって自分も法を犯す理由にするような、あまりに浅はかなことを考えてはいけない。だいたい、人がうまくごまかしているから、自分だけ損しているとかそれを不公平だとか考えるのは逆におかしい。会社で、私はこれだけ努力しているのに課長になれない、あの人はたいして努力もしていないのに私を抜いた、そんなクレームが人事に行ったと言う。努力も大事だがたとえ運であっても実績を上げたほうが優先されるのがおかしい、そんなわけはない。最近自己アピールする習慣が根付いてきたが、実績を伴わない自己アピールは見苦しい。あと、自分がやっていることがいかに大変か難しいかをとうとうと述べるのも、業務経験がある上の人には見苦しく感じる。営業で新規受注しました、と言ってコスト以下でとって来たものを成果に入れられてはたまったものではない。はなしが反れてしまったが、自分の基準で悪事を正当化しない、天網恢恢疎にして漏らさず。