奇譚

ずいぶん昔のこと、学校化の帰り道自転車で畑の中の砂利道を帰ったときのこと。部活ですっかり遅くなって月もない真っ暗闇を自転車のライトだけを頼りに急いではしっていた。すると何かにどしんと突き当たり、転んでしまった。ひどく膝をすりむいて、痛いのを我慢して起き上がったが、当たった相手がいない、ライトは確かについていたので気が付いたはず。かなりのスピードだったから自転車のフレームがゆがんでいるライトも割れた。だけど何もいない、イノシシかシカかとも思ったがその類は見ていない。結局わからぬまま壊れた自転車を押して帰った。翌日、その場所へ行ってみたが何もない、ただ壊れた自転車のライトの一部があったので、ここで転んだのは間違いない。結局わからずじまいで、今も謎のまま。