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たばこと言う作物 [思い出]

小さいころ祖父はタバコの栽培をしていた。ビニールハウスにペーパーポットの苗を育てそれを畑に植え付ける。ただ畑に植え付けるのではなくまず畝を作り黒いビニールシートで地面を覆う。そして、燻蒸剤(クロルピクリンだったかな)で土の殺菌を行う。そしてはさみのような器具でペーパーポットの苗を植えその上にまた黒いビニールでトンネルを作る。(ここで燻蒸したのかも)、そのあと大きくなって霜の心配がなくなるとトンネルを外す。そして大きくなってある程度葉っぱが収穫に良い大きさになると下の方から収穫する。この間に当時の専売公社の人が来てなんだか畑の横に紙をつけた棒を立てていく。どうやら、タバコの密売を防ぐためだという話だが、本当だったのか今はわからない。さてタバコの収穫だが今はどうするのか知らないが昔は素手で摘み取っていた、ものすごい量の透明な液体が出て手が固まって動かないほどだった。しかも匂いが凄いうえちょっとでも残っていると苦い、こびるという食事のとき必死で洗うか、ラップで取るかした。この葉っぱを大きさ別に金属の網、いや網ではない挟むものに挟んで乾燥場に持ってゆく。そして、重油ボイラーで乾燥したものを専売公社の季節工場に持ち込んだ。当時は換金作物としてはNo1がたばこでした。でも、あれをやっているとタバコは吸わないな。
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