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丹生という地名 [旅]

日本中あちこちに丹生という地名がある。または丹という字が付いた地名も多い。どれも水銀を産するところだったようだ。自然水銀もあっただろうが多くは硫化水銀でこれを焼いて水銀蒸気を回収したものを使っていたのだろう。金をつかしてアマルガムを作り水銀を飛ばして金メッキにしたのだろう。東大寺の大仏などはそのようにしたようだ。何故か水銀は液体の金属ということで三態するし錆びないので道士から不老長寿の薬とされて中国の皇帝たちが飲んだらしい。結果は言わずもがなである。北海道や東北の水銀鉱山を除くと中央構造線の周辺に水銀の産地が多い気がする。三重県の丹生、奈良県の大和水銀、高野山、徳島県、愛媛県、大分県と続いてゆく。今は水銀は毒ということが定着しているが、当時は薬や白粉粉などに使われた。辰砂があれば結構簡単に蒸留できるが水銀蒸気も猛毒である。
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