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言葉が流れて消えてしまう [心象のスケッチ]

独り言いう人は少し変な目で見られて避けられる。私もふっとため息をつきながらつぶやいてしまう。そして涙で滲んだ空を見上げもう一度つぶやく。「ああ、どうしてこんなことをしているんだろう」「ああ私の想いはどこへ行ったんだろう」そして冷たい風が吹き始めた街をまたよろよろと歩きはじめる。ため息と涙が白い息とともに風に流れて消えていった。ネオンが光りだし一番星が輝き始めてまた長い夜が始まった。
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