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氷の翼 [詩(うた)]

広い大空を青い海原を超えて
どこへだって飛んでゆけるはず
だけど僕の羽は重く冷たい
子供のころ見上げた青い空
柔らかな川の流れ
風の匂いも花の色も
何も変わっていないのに
僕は飛び立てない
俯いて影を見たら
翼が陽炎のように薄れてゆき
やがて消えていった
そして僕の影もゆらゆら立ち上り消えていった
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